社内でVibe Coding Hackathonを開催してみた

こんにちは、 Drawer Growth グループの大木です。
最近(というかずっと)AIが熱いですね、エージェントモデルが出てきてコーディングの常識がまた一つ変わろうとしているように感じます
もちろんキャディでもAIツールは多数導入しており、この変化に追従するために組織としてAI活用に積極的に取り組んでいます

今回はその取り組みの一環として、会社内でVibe Coding Hackathonを開催しましたのでご紹介します!

きっかけ

今年2025年の2月頃から、有志を募ってAIツールを積極的に検証していました
初期ではツールごとに推進者を立て、実際に試験的に使ってみて費用感や効果・ベスプラなどを調査して全社に展開していくような動きをしていました

ある程度全社的にもツールの導入が終わり使用フェーズに入ったところで、

  • もっと利用を促進させる
  • AI活用のナレッジを組織に貯める

ために、今回のハッカソンを企画しました

1日ガッツリの短期集中型で企画し参加者を募ったところ、最終的に約50名ほどのメンバーが集まりました
エンジニアはもちろん、PdMやデザイナーなどからも参加がありました!

ルール

ルールは「基本的にコーディングはAIにだけやらせる」、だけです 特にテーマも限定せずに、作りたいものを1日で作ってくれ!というスタンスで開催しました

使ってもらうツールはメインとして以下二つにしました

  • Cline
  • Devin

理由は、開催タイミングで全員がライセンス利用可能なClineとDevinにフォーカスして利用を促したかったからです
投稿日時点ではClaude Codeが主流になっていますが、こちらの利用に向けた検証も進んでいます

ハッカソン開始

当日の案内を軽く済ませたら早速みなさんに作業に取り掛かってもらいました
開始直後からすでに参加者のエディターではAIが爆速でコーディングしているのが見えます

アイデアを出したり、AIの仕事を眺める人たち
まだ開始から1時間程度にも関わらず完成させている猛者も出てきています

Clineのメモリーバンクrulesの機能を試したりといい感じにAIを使い倒していますね

一次審査

また今回参加者が多いため、一次審査を設けました

ハッカソンの中間地点でコンセプトや機能の詳細について企画書を書いて提出してもらいます
ここでの結果をもとに、予選通過者を決めて決勝投票に進みます

AI推進活動リーダーのimaiが採点用のAIツールを作ってくれましたので、審査もAIにやってもらいます
以下が実際の採点ツールです

1位 ~ 3位には景品もあります!!

プロンプトインジェクションに釘を指すimai
企画書も多くの人がClineなどのAIツールを活用して提出していました

ラストスパート

運営が採点中にも参加者のみなさんはガンガン開発を進めてくれていていますが、徐々にAIの辛い部分も見えてきていそうですね 採点が終わり予選通過車が確定して、ハッカソンも大詰めに入ってきました

発表会

最後の入賞者たちの発表です!

AI審査の予選を通過した人たちにはプレゼンをしてもらい、その後参加者全員で投票をしました

今回優勝に輝いたのは、インシデント対応を助けてくれるCLI / TUIツールでした
(普通に実用できるレベルのもので凄かったです)

その他の参加者たちにも、たくさんのツールやアプリなどを作ってもらい、Vibe Codingに1日どっぷり浸かってもらえたようでした

惜しくも決勝に届かなかった作品たちの供養
閉幕

やってみた感想

今回一日中AIにガッツリ触れてもらうことでたくさんの学びが集まりました

  • 設計やルールが不十分だとAIは暴走するため、ガードレールの整備が不可欠
  • AIを活かすには人間の読解力・判断力がボトルネックになりやすい
  • 試作やUI生成は爆速だが、運用を見据えるなら人の補完が必須

一通り成果物を作るところまで自分で触ってもらったことで、どこら辺が限界なのか、何が得意なのかなどを生の情報で学べるのは Vibe Coding ならではの成果です

特にマネージャー陣やデザイナー、PdMなど普段コーディングをあまりしない人たちにも積極的に参加してもらえたことで、組織全体に対してよりVibe Codingの解像度を高めることができたんじゃないかと思います

これから

今回のハッカソンを通じて、より一層全員がAIを活用して仕事を進められる体制に一歩近づいたと思います

しかしフィードバックから課題も明らかになりました
特にAIを活用していくにはきちんとしたガードレールが必要であったり、AIフレンドリーな環境にしていくことが不可欠です

次のフェーズとして、AIを活用した時にレバレッジの効く環境を用意することが必要だと感じており、今後はこれらの活動により一層注力していく予定です

We are hiring!!

こんな感じでキャディではAIもめちゃくちゃ活用しています!
今回紹介しきれていないツール群もたくさん社内では使われており、今後新しく出てきたものも積極的に採用していくつもりです
AI活用して生産性を爆上げしたい方はぜひ、一緒に働きましょう!
https://recruit.caddi.tech/