pmconf2020 登壇レポート「製造業PFの立ち上げ期にPMが向き合った課題と突破口の話」

こんにちは、キャディ株式会社の朱です!
今回は10月27日に弊社のPdM笹口(@sasaguchisan)が登壇したpmconf2020のイベントレポートをお届けします。

発表内容は「製造業PFの立ち上げ期にPMが向き合った課題と突破口の話」と題しまして、弊社の原価計算システム立ち上げ時にぶつかった課題とそれを解決するためにとった突破口についてお話しさせていただきました。

本レポートでは実際に発表で使われたスライドを抜粋しつつ、内容を簡単にサマリーする形でまとめようと思います。
また、大変有り難いことに発表後の ask the speaker セッションでたくさんの質問をいただけたので、そちらの回答についてもまとめさせていただいています。

詳細が気になった方は以下にスライドの全文が共有されているので参照いただくか、後述のリンクからぜひカジュアル面談を申し込みいただければ幸いです!(発表ではお伝えし切れなかったプロダクト開発・事業に関するより具体的な内容もお話しできるかと思います!)

それでは前置きが長くなりましたが、レポートの本文に参りましょう!

お話しした内容

  • キャディが取り組んでいる課題のマクロな話
  • PMとして取り組んでいる課題のミクロな話

どんなPMか

  • 慶應義塾大学法学部を卒業
  • 新卒SIerで常駐派遣エンジニアを経験
  • ミスミで情シス+事業開発
  • Yahoo!でPMチームの立ち上げ
  • 2019年6月にキャディへ

what’s CADDi?

CADDiに関するよくある間違い

  • マッチングだけではないよ
    • → 実態は商流に深く入り込んでファブレスメーカー的な動きをしている

why CADDi?

  • 多品種少量加工品の調達難易度の高さ
  • 発注者・加工会社双方にペインが存在
    • → 「取引コストが高い」状態

キャディの解

  • 標準インターフェースの実装と自社見積 → 今回のテーマ
  • データに基づいた最適な選定と確定発注
  • 複雑な受発注及び工程管理の効率化

向き合った課題

  • 原価計算は創業以来プロトタイプで開発が行われていた
  • 事業成長に伴いハイペースで拡張を続けた結果、課題が顕在化

    • 原価計算システムの役割

いつまでたっても固まらない業務要件

課題

  • 戦略・組織が3ヶ月ごとに劇的に変化し、要件も変わる
  • トラフィックが増え続けるのでオペレーションがボトルネックにならないことへの要請が強い

突破口

  • 拡張性の高いドメインモデル、アーキテクチャを常に志向
    • → 多いときは1日に4時間以上エンジニアと議論していた
  • 詳細なケースまで含めて徹底的に思考しきる

開発よりも早く変わっていくプロトタイプ

課題

  • リソース不足
    • チカラワザで頑張ったが追いつけず…
  • 事業成長が止まらない
    • プロトタイプの開発も止まらない

突破口

  • 〇月末までプロトタイプの開発を止める、と社長と握る
  • 失敗

真の課題

  • スピード不足
    • とにかく早く作るという意識が先行し、保守性を犠牲に
    • デリバリー速度がローンチ後にボトルネックになりかねなかった
    • たまたま参加していた t_wada さんの講演のおかげで吹っ切れた

真の突破口

  • 保守性を捨てない覚悟・定期的なリファクタリング
  • “Shift Left”の実現と本質的なスピードの追求
    • ここのお話については先日投稿させていただいたTech Blogの記事に詳しく書かれているので、ぜひご覧ください!

まとめ

ask the speaker(いただいたご質問 & 回答のまとめ)

  • Q) 要件がどんどん増えていったと話にあったが、ビジネスは上手くいっていたのか?
    • A) 万事上手くいっていた訳ではない。もともとWebプラットフォームLikeにやっていた → 現在ではセグメントを絞って提供している、というピボットはあったりする。
  • Q) (↑の質問の続き) もともとは多品種少量ですらなかった?
    • A) そこは最初から変わっていない。もともとは顧客セグメントを絞っていなかったのを絞るようになった。
  • Q) スピード不足について。それに気づいたときにプロダクトチーム対してどのようなアクションを取ったか
    • A) もともとは期限意識が強かったのでウォーターフォールLikeになりがちだったが、まずはそこについてエンジニアに謝ってアジャイルにやっていこうと伝えた。社内のPJ調整は裏で握れるように動き、必要な品質面はチーム内で議論を重ねた。
  • Q) (↑の質問の続き) プロダクトチームからの反応は賛成だった?
    • A) プラスに受け止められた。こういうスタンスのPMは出会ったことがないと驚かれた。
  • Q) PMとして発注者・メーカー双方のユーザーとどのように関わっているのか?
    • A) 製造業という業態もあって基本的には顧客・パートナーともに営業が回るのを大切にしている。担当者の声の方が解像度が高いのでそれを参考にすることが多い。より深いヒアリングしたいときは営業に同行したりして聞いている。
  • Q) 過去を振り返って、事業がスケールしたきっかけ(Bizでもプロダクトでも)になった出来事などありましたら教えてください。
    • A) 事業的には難しい案件をやったとき。これまでの基盤ではこなせないので新規に開拓したりして一度に伸びることが多い。
  • Q) 規模感を知るために現在のプロダクト開発(PM、デザイナー、エンジニア、QAなどなど、、)の体制についても可能であれば教えてください。
    • A) Tech本部が30名くらい。PM3名、デザイナー2名、残りがエンジニア。QA専任は置いていない。
  • Q) 開発のリソース不足、開発止めるのも失敗した中で、どうやってリファクタリングのリソースを確保されたのか教えてもらえますでしょうか
    • A) リファクタリング用のリソースを純増した訳ではない。sprint内の20-30%を投資すると決めた。最初はベロシティが落ちたが、1-2ヶ月経った後は明確にデリバリー速度が高まった。(例を挙げると、1ヶ月かかると言われていた規模の開発が5日で終わるようになった)
  • Q) リソースないのになんでRustを選定したんだろう?
    • A) もともとC++でアルゴリズム開発をしていたメンバーがRustを使って開発したいとなって選定した。アルゴリズムの開発はパフォーマンスが重要なので。Rustは経験者が少ないので最初はみんな結構苦戦している。
  • Q) リファクタリングする際に何か新しく計測した指標はあった?
    • A) 特にはなかった。もともとSP(ストーリーポイント)を使った見積を行っていたのでそれは継続していた。(もともとスクラムでやっていた)
  • Q) 今後目指されているマイルストーンやプロダクト体制など、どのように目標設定されていますか?
    • A) 3年後にいくらという売上目標は設定している。このあと採用資料を展開するがそこに詳しく書かれているのでぜひ!今後の展望でいうとサービスラインナップの拡充は検討しており、例えばファクタリング事業などはロードマップに入っている。
  • Q) 最終的にはテスト作成やリファクタリングに踏み切ったとのことですが、なにかのタイミングを見計ったのでしょうか?あるいは、もうムリ!となった時点で舵取りをしたのでしょうか。
    • A) 明確にタイミングを見計らった訳では正直ない。たまたま参加したイベントでt_wadaさんの「質とスピード」に関する講演を聞き、もともと悩んでいたポイントだったので吹っ切ることができた。また、原価計算のプロダクトは長期的に見るとキャディにとってもコアなプロダクトになるので、デリバリー速度がボトルネックになるのは避けるべきと考えた。

おわりに

駆け足になりましたがイベントレポートは以上になります。ここまでご覧になられた皆さま、ありがとうございました!

発表でもあったようにキャディではまだまだ仲間を募集しています。


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Gen Shu
  • Gen Shu
  • キャディ株式会社で原価計算システムの QA 兼 PM的ロールをしています。