第3回 Digital Native Leader’s Meetup に参加しました

こんにちは。DRAWER SRE の廣岡です。最近は開発チーム内の権限付与方針の整備や、他チームのインフラ構築のサポートなどに取り組んでいます。

さて、キャディではサービス構築のために Google Cloud のマネージドサービスを多く利用しており、そのご縁で先日 Google Cloud 様主催の「Digital Native Leader’s Meetup」という企画に招待いただきました。本稿はこのイベントの参加レポートとなります。少しでもイベントの雰囲気を感じていただけると幸いです。

Digital Native Leader’s Meetup とは

本イベントは、Google Cloud 様が主催するエンジニア向けのネットワーキングイベントです。今回はキャディの窓口担当の方にご紹介いただき、参加いたしました。

第3回となる今回ではデータベースをテーマに、Google Cloud 製品のアップデート情報や、他のユーザー企業様によるサービス利用事例のライトニングトーク、参加者同士のアンカンファレンスが実施されました。これらを通して Google Cloud のサービス利用や、利用シーンにおける知見を交換し、プロダクト開発を加速するのが目的となっています。

会場の様子

会場は Google 渋谷オフィスでのオフライン開催でした。ユーザー企業からは40人程度が参加していたかと思います。軽食やお酒も用意いただいており、カジュアルにお話を聞くことができました。

イベントの内容

イベントのコンテンツとしては以下の通りでした。 - Google Cloud サービスアップデート - ユーザー企業様による Lightning Talk - 参加者によるアンカンファレンス Google Cloud のサービスアップデートについては非公開情報のため、本記事では掲載できないのですが、Google の技術力を感じさせる内容であり、今後のアップデートが楽しみになりました。

ユーザー企業様による Lightning Talk

LT では、AlloyDB へのデータベース移行事例や、Cloud Spanner の入門・導入事例の紹介がありました。

AlloyDB はパフォーマンスやスケーラビリティ、可用性に優れたフルマネージドデータベースサービスです。事例紹介ではデータベースの移行サービスである Database Migration Service と合わせた取り組みを紹介いただきました。

データベースの移行といえばかなり慎重を要する作業ですが、これらのマネージドサービスを用いてうまく移行を進められたとのことでした。また実際使ってみたからこそわかるような AlloyDB の良い点や、将来への改善要望なども伺うことができ、非常に参考になりました。

Cloud Spanner は強整合性とグローバルなスケーラビリティ、そして高い可用性を持つフルマネージドデータベースサービスです。LT では Spanner の入門的な内容と、導入事例が紹介されていました。実際に導入した感想としては、やはりスケーラビリティが非常に優れているとのことでした。

個人的に Spanner は大規模サービス向けだと思っていたのですが、小規模にも柔軟にスケールできるというお話があり、意外に感じると共に見識を深めることができました。

参加者によるアンカンファレンス

アンカンファレンスでは、各テーブルの参加者でお互いの業務で抱えている悩みや、データベースサービス活用における洞察などを共有、ディスカッションしました。

私は SRE という業務の性質上、データベースを扱うシーンが多いわけではありません。一方で図面活用 SaaS である DRAWER では、大量の図面処理に応じてデータベースへの負荷が高くなるシーンもあり、そういった場合の対策や AlloyDB、Spanner などとの適性についてもディスカッションさせていただきました。

本イベントはデータベースがメインテーマでしたが、私のテーブルでは私と同じ SRE として勤めている方のほかに、プロダクトマネージャーや CTO に近いような立場で開発に関わっている方もおり、さまざまな観点から議論ができました。また Google Cloud の担当者の方も同席いただいていたため、各サービスの疑問点や改善要望などもカジュアルに話すことができ非常に有意義でした。

他にもいろいろな内容がディスカッションされていました。以下に一部を記載します(サービスや事業の特定を避けるために一部修正しています)。

  • 実際 Spanner は使ってみてどうか?冗長性はどのように設定しているか?
  • Spanner はトラフィックの変動にはどれくらい追従できるか?
  • データベースのバックアップ、復旧訓練はどのように実施しているか?
  • データベースのコスト適正化のために実施していることは?、など

お互いが関わっているサービスは別々なのですが、データの特性や運用上の悩みなどは共通しているものもあり、純粋にエンジニアのミートアップとしても楽しい時間を過ごすことができました。

終わりに

Google Cloud 様主催のネットワーキングイベントである、Digital Native Leader’s Meetup に参加させていただきました。

特にアンカンファレンスでは、実際に使ったからこそ分かるような勘所など、貴重なお話を伺うことができました。データベースのように慎重な選定や運用が求められる領域において、このような先進的な事例を共有いただけるのは非常にありがたいと感じました。

また Google Cloud の皆様の配慮により、快適に聴講やディスカッションに参加できました。ご招待いただき改めてお礼を申し上げます。

本イベントで得られた知識や洞察をもとに、キャディでは引き続き製造業の変革に貢献するようなプロダクト開発を進めていきます。ご興味のある方はぜひお気軽にご連絡いただけると幸いです。