RAGにおける曖昧なクエリへの対応

CADDi Tech/Product Advent Calendar 2025 10日目の記事です。 こんにちは、Data&Analysis部の竹本です。 本記事ではRAGシステムを構築する上で、ユーザー意図の把握が難しい曖昧なクエリにどのように対応すべきかという課題に着目し、関連する論文や技術記…

TerraformのState肥大化を解消!Terramate で実現する マルチテナント SaaS のデータ基盤

この記事は CADDi Tech/Product Advent Calendar 2025 の9日目の記事です。 Data Management チームの森岡です。要らなくなったものをすぐに捨てられるデータ基盤を意識して日々開発しています。 この記事では、プロダクトの成長に伴って直面した Terraform …

Web Crypto API と @noble/curves でデジタル署名を検証する

この記事は CADDi Tech/Product Advent Calendar 2025 の8日目の記事です。 こんにちは。Control Plane部で認証周りの開発をしている宇都宮と申します。 キャディでは、メール送信基盤として SendGrid を利用しています。少し前に、SendGrid の生成するイベ…

AIワークフローに必要なのは「丁稚奉公」だった

キャディでAIエバンジェリストとしてBizdevをしている川村です! さて、「AIで業務改善しなきゃ!」という機運で、世界はあふれています。 壁打ちや議事録作成などは恐ろしいほど自由自在で、自分でやるよりよっぽどきれいなスライド資料まで作ってくれる時…

アーキテクチャカンファレンス 2025 のキーノートで目から鱗が落ちた話

## TL;DR アーキテクチャカンファレンス 2025 に参加して、このイベントのキーノートを聞いて自分の考え方が大きく変わりました。 今回の気づきを一言で表すと、以下の通りです。 - **技術的な意思決定において、関係者全員がトレードオフを理解した上で意思…

キャディでのRAG技術の選定と開発プロセスの歴史

はじめに これはCADDi Tech/Product Advent Calendar 2025 5日目の記事です。 こんにちは、Data&Analysis部の宇佐見です。最近30%キーボードを買って新体験のタイピングを楽しんでいます。 さて、今回はキャディにおけるRAGを利用したプロダクト開発の技術選…

突撃! 我が家のTerraform

こんにちわ、Core Infrastructure チームの前多です。膝が痛い。 こちらはキャディ株式会社のアドベントカレンダーの3日目の記事です。 先日、弊社の同僚からCADDiのアーキテクチャと開発組織に変遷に関する発表が行われました。 14:55〜E会場 キャディ株式…

アーキテクチャカンファレンス 2025にゴールドスポンサーとして協賛しました

キャディTechチームは、先日開催された「アーキテクチャカンファレンス 2025」にGoldスポンサーとして協賛し、ブース出展・セッションへの登壇の両方で参加させていただきました。 この記事では当日のブースの様子と、登壇したキャディCTO室長山田の資料をお…

キャディ機械学習勉強会:Docling

こんにちは、Data&Analysis部(D&A)です。 D&Aでは週1回、機械学習の勉強会を開催しており、本記事は、勉強会の内容を生成AIを活用して記事にまとめたものです。 ※勉強会内容公開の経緯はこちら ※過去の勉強会は「社内勉強会」タグからもご覧いただけます。 …

The pursuit of excellence(和訳)

はじめに 「Excellence」とは、スキルではありません。 それは「明日を今日よりも良いものにできる」という信念の表れであり、自らの選択です。 こういった考えは、一見楽観主義のようにも映ってしまいますが、そのような受け身なものではありません。そこに…

The pursuit of excellence

Excellence is not a skill. It is a choice, and an expression of belief that tomorrow can be better than today. This kind of optimism is not passive – it requires deliberate decisions, because it often goes against our natural inclination t…

キャディ機械学習勉強会:12-Factor Agents

こんにちは、Data&Analysis部(D&A)です。 D&Aでは週1回、機械学習の勉強会を開催しており、本記事は、勉強会の内容を生成AIを活用して記事にまとめたものです。 ※勉強会内容公開の経緯はこちら ※過去の勉強会は「社内勉強会」タグからもご覧いただけます。 …

社内でVibe Coding Hackathonを開催してみた

こんにちは、 Drawer Growth グループの大木です。 最近(というかずっと)AIが熱いですね、エージェントモデルが出てきてコーディングの常識がまた一つ変わろうとしているように感じます もちろんキャディでもAIツールは多数導入しており、この変化に追従す…

🚀 開発ワークフローをブースト!Devin活用事例共有Lightning Talk開催レポート🤖

AI × ソフトウェア開発の最前線——キャディ における Devin 活用のリアル AIがソフトウェア開発の在り方を大きく変えつつある今、キャディではその変化をチャンスと捉え、エンジニアの生産性と創造性を引き出す取り組みを進めています。中でも注目しているの…

PdM・デザイナー・エンジニアでコラボレーション型Discoveryを試してみた

こんにちは。キャディでプロダクトマネージャー(以下PdM)をしている北林です。昨年の6月にキャディに入社し、現在はリリース前の新機能のPdMをしています。 今日はこの新機能のDiscovery*1での、デザイナーやエンジニアとのコラボレーション事例について共…

キャディ機械学習勉強会:Multilevel Anomaly Detection

こんにちは、Data&Analysis部(D&A)です。 D&Aでは週1回、機械学習の勉強会を開催しており、本記事は、勉強会の内容を生成AIを活用して記事にまとめたものです。 ※勉強会内容公開の経緯はこちら ※過去の勉強会は「社内勉強会」タグからもご覧いただけます。 …

キャディ機械学習勉強会: マルチテナントSaaSにおけるLLMシステムアーキテクチャについて

こんにちは、Data&Analysis部(D&A)です。 D&Aでは週1回、機械学習の勉強会を開催しており、本記事は、勉強会の内容を生成AIを活用して記事にまとめたものです。 ※勉強会内容公開の経緯はこちら ※過去の勉強会は「社内勉強会」タグからもご覧いただけます。 …

アプリケーションアーキテクチャをいい感じに検証し続けたい話

こんにちは、Drawer Growthグループ ソフトウェアエンジニアの内田(id:usadamasa, @usadamasa)です。弊社ではApache Icebergの活用*1とともに、一部のアプリケーションにJavaを導入しています。今回は、システムアーキテクチャから一段レイヤを下げてアプリ…

Auth0を使って1年かけてSSOをサポートした話

はじめに はじめまして、Drawerグループ所属のもりやです。 キャディは入社して約2年になりますが、ブログ記事を書くのは初めてです。よろしくお願いします。 私は入社時から 製造業データ活用クラウドCADDi Drawer の開発に携わっており、最初のRBACベース…

キャディ機械学習勉強会: GraphRAG

こんにちは、Data&Analysis部(D&A)です。 D&Aでは週1回、機械学習の勉強会を開催しており、本記事は、勉強会の内容を生成AIを活用して記事にまとめたものです。 ※勉強会内容公開の経緯はこちら ※過去の勉強会は「社内勉強会」タグからもご覧いただけます。 …

TypeScriptによるElasticsearchバッチ処理のパフォーマンス改善

こんにちは、 Drawer Growth グループの大木です。 キャディでは、膨大な図面データを効率的に検索・活用できるよう、Elasticsearchを活用した図面検索機能を提供しています。 このシステムにより、キーワード検索から類似図面の検索、図面に紐づく受発注情…

氷山を穿つ - Apache Icebergに大量データを投入するTopic -

こんにちは、柴犬がかわいい。Tech本部の前多です。 先日、弊社でApache IcebergとTrinoによる活用事例についての記事を上げました。 caddi.tech 記事では、Icebergへのデータ投入について次の記述がありました。 ユーザがアップロードしたCSVファイルをパー…

Google Cloud API Client Libraries for Rustにコントリビュートした話

こんにちは、Drawer Growthグループ所属エンジニアの中山です。 今回は、先月から個人的に始めたOSSへのコントリビューション活動についてご紹介します。 ※ 会社としての取り組みではなく、あくまで個人の取り組みになります。 背景 弊社が開発している図面…

Apache IcebergとCDCによるデータレイクハウス拡張

こんにちは、 Drawer Growth グループの高藤です。先日、弊社の江良が活用事例として取り上げた Apache Iceberg の活用事例にあるよう、キャディでは Apache Iceberg を採用したデータレイクハウスの構築を行っています。前回に引き続き今後計画していること…

キャディでの Apache Iceberg 活用事例

こんにちは。Drawer Growth グループの江良です。 キャディが「製造業 AI データプラットフォーム」の構想を打ち出してから半年ほどが経ちました。 caddi.com このコンセプトの実現にあたっては、「AI」の部分だけでなく、「データ」の部分を支える仕組みづ…

キャディ機械学習勉強会: Qwen2-VL

こんにちは、Data&Analysis部(D&A)です。 D&Aでは週1回、機械学習の勉強会を開催しており、本記事は、勉強会の内容を生成AIを活用して記事にまとめたものものです。 ※勉強会内容公開の経緯はこちら ※過去の勉強会は「社内勉強会」タグからもご覧いただけます…

proptestを使うとテストが捗る

Drawer Growthグループ所属エンジニアの中野です。先日、採用候補者の方が「Rustを勉強する際にキャディのTech Blogにお世話になった」という話をして下さりとても嬉しかったのですが、最近Rustに関するTech Blogを執筆できていなかったので久しぶりに筆を取…

キャディ 機械学習勉強会: LLM as a Judgeのレビュー論文について

概要 LLM as a Judgeとは? なぜLLM as a Judgeが注目されているのか? LLM as a Judgeのプロセス プロンプト設計の詳細 モデル選択の詳細 後処理の詳細 LLM as a Judgeの適用シナリオ 評価パフォーマンス改善戦略 LLM評価者の評価 課題と今後の展望 結論 余…

キャディ機械学習勉強会の公開を始めます

はじめに こんにちは、Data&Analysis部(以下、D&A)所属の宇佐見です。D&Aは弊社が展開する製造業AIデータプラットフォームCADDiに集約されたデータを解析して価値を創造することがメインの業務です。 解析にはもちろん機械学習を用いることが多く、メンバ…

Building for the future in 2025

It is almost the end of 2024. This article is the final article in the CADDi's product team Advent Calendar 2024. While the vast majority of this blog is written in Japanese, I write this in English as CADDi has offices and customers in fo…